京都ひろくに屋通信4月号
新年度が始まり、通勤電車では、まだ通勤通学に慣れていない新社会人や新入生の初々しい姿が目に付き自分も初心に帰り頑張ろうと思わされます。
今回はもうすぐゴールデンウィークという事で、博國屋のある寺町通り沿いにあるお寺と神社をいくつか紹介したいと思います。
寺町通りは京都市の南北の通りの一つで、北は鞍馬口通りから南は五条通りまで続いています。
通り名の由来は、豊臣秀吉によって天正18年(1590年)、京の町中に点在していた寺を一か所にまとめ、ここの通りに寺院を集めたことから生まれた名称とされています。
丸太町通から二条通までは、古美術店や画廊、古書店などが多く並ぶ「寺町会」の商店街で、御池通から三条通までは「寺町専門店街」、新京極通と平行する三条通から四条通までは「寺町京極商店街」となっています。昔から修学旅行生などがお土産を買うのは「寺町京極商店街」が多かったと思いますが、今では「寺町会」にある一保堂さんなどでお茶を買いに来る学生さんも多くみられます。
左:寺町会・寺町二条交差点より北向きに撮影
中央:寺町専門店街・寺町御池交差点より南向きに撮影
右:寺町京極商店街・寺町三条交差点を南向きに撮影
寺町にある有名なお寺と言えば織田信長ゆかりの本能寺が最初にあげられると思います。
本能寺は御池通から寺町通りを南に下がったすぐのところにある、法華宗本門流の大本山の寺院です。
左:総門 右:本堂
1415年(応永22年)に日隆聖人が油小路高辻(現・仏光寺付近)に建立した本応寺が前身で、本能寺の変などの戦乱や災難によって5度の焼失、7度の再建を繰り返してきました。
本殿に向かって右側の石畳を奥に進むと織田信長公の供養塔があります。石塔の下には信長が使用した刀が眠っているそうです。
現在、大寶殿宝物館では映画「るろうに剣心」劇中使用の刀(小道具)を6月14日(水)まで、本能寺の変で焼失した信長の愛刀復元(薬研藤四郎実休光忠)を9月3日(日)まで展示しています。
その他にもお寺にまつわる書巻や寺宝、信長が集めた茶道具などが展示されています。
※入館料は別途必要
次は本能寺から少し南に下がって三条通りの手前にある地蔵尊を祀る浄土宗の矢田寺を紹介します。
とてもこじんまりとした境内に250灯程の名入りの紅ちょうちんが一面に飾られています。
矢田寺の梵鐘は六道珍皇寺の「迎え鐘」に対し、「送り鐘」と呼ばれ、死者の霊を迷わず冥土へ送るために撞く鐘として信仰されています。
こちらには住職夫婦によって手づくりされているぬいぐるみの地蔵のお守りを求めて全国から人々が訪れるそうです。手作りなので表情が一点一点ちがいとても可愛らしいです。
最後は寺町から少しそれて新京極にある錦天満宮です。天満宮ということで学問の神様、菅原道真公を主祭神としてお祀りしています。
先ほどの矢田寺から寺町を京の台所「錦市場」のある錦小路通りまで下り左(東)に曲がると突き当りに神社が見えます。
こちらの神社もあまり大きくないのですが、場所柄かとても海外の方が多く来られる神社です。
こちらの神社、「京の名水 錦の水」や「大願梅」(願い紙に願いごとを書き、中に収め木栓をして境内の『大願梅の樹』に奉納します)などもあるのですが、何と言っても有名なのがビルにめり込んだ鳥居です。鳥居の柱の位置だけで道路幅を決めてしまい鳥居の上の部分を考慮しなかったという設計ミスのある区画割の通りにビルが建てられたためビルの中に鳥居の端がめり込んだそうです。
左:京の名水 錦の水 右:大願梅
ビルに突き刺さった鳥居
寺町通りは今回紹介した範囲以外にも北にも南にも続いていて、お寺や神社もまだまだあるので、今年のゴールデンウィークは、寺町通りでお寺巡りなどはいかがでしょうか。
寺町会 http://kyoto-teramachi.com/
寺町専門店街 https://www.teramachi-senmontenkai.jp/
寺町京極商店街 https://www.kyoto-teramachi.or.jp/
本能寺 https://www.kyoto-honnouji.jp/
錦天満宮 https://nishikitenmangu.or.jp/
納骨ペンダント小町「らでん」
博國屋の手元供養
京都の樹木葬
滋賀県の櫟野寺樹木葬 櫟苑(らくえん)