京都ひろくに屋通信6月号
夏のような暑さが続いては、朝夕は肌寒かったりでなかなか体調管理が大変です。皆様いかがお過ごしでしょうか。今年の夏は久しぶりに祇園祭の山鉾巡行が決まり、京都は一段と活気が溢れてきています。
事務所前の歩道
氏神様とは特定の地域を護る神様の事を指します。本来、氏神様は同じ集落に住み、同じ名字をもつ血縁関係にあった一族が祀る神様を指していました。現代では集落の変化に伴い、その土地に住む人々を護る産土神(うぶすのかみ)と氏神が混同される意味合いを持つようになりました。
京都市内各地の氏神様分布図
*例外として、平安神宮は平安京を作った桓武天皇などが祀られており、京都全体を守る神社として明治28年に建てられました。
平安神宮(開門6時~閉門18時)
氏神様が祀られている町内の神社では、1年に1度、4月~5月にかけて御祭神の御分霊が神輿に乗って氏子区域を巡行し、氏子さんがお迎えしてお送りすることによって災いを祓い清め地域の安泰をもたらす祭礼を行っています。(神幸祭と還幸祭)
5月、博國屋の事務所がある中京区の町内でも還幸祭が執り行われました。町内の氏神様が祀られている下御霊神社を出立(いでたち)した御神輿が巡幸路を廻り、それを迎える町民の皆様が手を合わせる。昔からの行事がこれからも続くことを願ったひと時でもありました。
又、神社では1年の折り返しにあたる6月30日に半年の罪や穢れを祓い無病息災を祈願する「夏越の祓」が行われます。我々も毎年、氏神様である下御霊神社の茅の輪くぐりに行っています。
下御霊神社(開門6時~閉門19時30分)
【夏越祓と水無月】
昔は天然の氷を氷室に貯えその貴重な氷を宮中に献上し、氷を口にすることで宮人が暑い夏を乗り越えていました。貴重な氷を一般庶民は口にすることはできなかったので代わりに氷の形になぞらえて作られたお菓子「水無月」が作られました。水無月の上部にある小豆は厄除けの意味があり、三角の形は暑気を払う形を表していることから京都では6月30日の「夏越祓」に水無月を食べる風習がありました。最近では全国でも食べられていますが古くからの京の習慣のひとつです。
水無月
昔から大事にされてきた祈りの形は、コロナ禍で改めてその大切さに気づかされた気がします。
博國屋の手元供養
京都の樹木葬
滋賀県の櫟野寺樹木葬 櫟苑(らくえん)