京都ひろくに屋通信3月号
暖かい日が多くなってきました。早咲きの桜もちらほら咲きはじめ、一気に春めいてきました。
河津桜(3/15撮影)
3月4日から13日まで開催されていました京都東山花灯路。コロナ禍で休止されていましたが、3年ぶりの開催となりました。残念ながら今年で最後を迎え、20年の歴史に幕を下ろしました。期間中はお天気にも恵まれ多くの方が来場されていました。今回初めて訪ねましたが、歴史を重ねた街並みや神社仏閣に新しい文化芸術が融合することでパワーを増しエネルギーを発しているかのようで圧倒されました。その時の余韻を少しだけお届けいたします。
京都には茶人に愛され磨きぬかれた職人技の美しく美味しい和菓子があります。歴史ある老舗から普段使いができるところまで多くのお店がありますが今回ご紹介したいのが「松寿軒(しょうじゅけん)」(*1)さんです。
大和大路から松原通を西に少し歩いたところに「松寿軒」はあります。地元の和菓子屋さんの佇まいですが建仁寺や高台寺の御用達で祇園のお茶屋さんにも届けておられます。創業は昭和7年(1932年)。先代を早くに亡くされ、大変苦労しながらお店を切り盛りされてきた現在のご主人と奥様。
京都の四季に合わせて日替わりで作られている上生菓子。要予約の商品です。ご主人曰く「日によって色々作らせてもろてますので、種類はおまかせでよろしいですか?」。予約時に個数だけお伝えしてどの生菓子に出会えるかは取りに伺うまでわからない。その日までの楽しむ時間をいただいた様な気がしました。この日いただいたのはこの二つ。
「名前なんて好きに付けてもろたらよろしい。一応うちではこう呼んでます。」と教えてくれたのが”菜種きんとき”(左)と”引千切”(ひっちぎり)(右)。出来たてで柔らかく驚くほど滑らか。程よい甘みが抹茶との相性の良さを感じました。
「みかさは毎日毎日焼かせてもろてます。」とおっしゃる姿に作り手の誇りと自信を感じました。焼きムラのないもっちりとした皮とふっくらと炊きあげられた小豆。すべてが美味しく、いただきました。みかさは予約なしでも購入可能。この春、お花見のお供に如何でしょうか。
(*1)松寿軒(しょうじゅけん)
住所:京都府京都市東山区弓矢町19−12
電話番号:0755614030
営業時間:10:0~18:00
定休日:日曜日・月曜日・祝日
博國屋の手元供養
京都の樹木葬
滋賀県の櫟野寺樹木葬 櫟苑(らくえん)
【お知らせ】
櫟野寺御本尊特別拝観がはじまります。
春の特別拝観
期間:4月19日から5月第2日曜日
詳しくはこちら