京都ひろくに屋通信11月号

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木島櫻谷(このしま おうこく)

通常秋のこの時期、決して嵯峨嵐山には近づかないようにしていますが、今年は久しぶりに観光客となって訪れてみたいと思いました。

少しだけ色づいてきた嵐山渡月橋界隈
少しだけ色づいてきた嵐山渡月橋界隈(11月14日撮影)

コロナ禍で訪れる人がいなくなっていた観光地、嵯峨嵐山。緊急事態宣言解除後は人の流れが徐々に戻ってきました。

観光地、嵯峨嵐山

【木島櫻谷(このしま おうこく)】

木島櫻谷(このしま おうこく)

今回は京都嵐山にある「福田美術館」(*1)と「嵯峨嵐山文華館」(*2)の2館で共同開催中の「木島櫻谷展」を中心にお送りいたします。木島櫻谷氏(1877年-1938年)は近代京都画壇を代表する日本画家ですが、数年前まではあまり知られておらず”忘れられた日本画家”という存在でした。しかし近年じわじわと密かにブームの兆しがやってきて、日本はもとより海外でも高い人気となってきています。

木島櫻谷 1877年-1938年

木島氏は1877年京都は三条室町の商家に生まれ、16才の時に京都画壇の大家、今尾景年氏に師事。徹底的に花鳥動物の写生に励み文展(日展の前身)に6年連続入賞するなど実力をつけ注目される画家となりました。
特に動物の写実が素晴らしく、動物画家として高い評価を得ていました。しかし当時の画壇の体制や主流の波に乗ることを拒み、いつしか孤高の画家という存在になっていきました。

動物との出会いの驚きと生々しい息遣いさえ感じられる作品

木島氏は1913年(大正2年)当時は京都市の郊外、衣笠小松原町(現京都市等持院東町)に移り住みます。広いアトリエを得て、多様な題材に取り組み精力的に制作に没頭するようになります。しがらみから解き放たれたように、動物を描く軽やかな筆使いやかれらとの出会いの喜びに満ち溢れた作品は、見ているこちらも嬉しくなります。1932年に(昭和7年)に描かれた「角とぐ鹿」に描かれている唐楓は現在も旧木島邸のアトリエ前に威風堂々健在です。

角とぐ鹿(1932年)とアトリエ前の唐楓

木島氏が移り住んだ衣笠の一帯は花鳥風月自然が豊かで多くの画家が移り住み、当時「衣笠絵描き村」と呼ばれていました。

木島氏をはじめ京都画壇の画家たちが住んでいた衣笠一帯。

そのほとんどの建物は無くなってしまいましたが、木島櫻谷邸は「櫻谷文庫」国登録有形文化財の建築物として現存し、春と秋に公開されています。(*3)今回は木島旧邸まで足を延ばしてみました。

木島旧邸外観01

京福電鉄「北野白梅町」駅から洛星中学・高校沿いを歩いて10分くらいのところにあります櫻谷文庫(旧木島櫻谷邸)。当時は敷地内に7棟の建物がありましたが現在は和館と洋館、アトリエの画室が当時のまま残されています。

木島旧邸外観02

晩年の木島氏は人との関わりを極限まで断ち、画家同士の付き合いも好まなかったとのこと。そして趣味の詩書や漢籍に親しみ、先人の書や画の蒐集を行い研究を続けたのである。会期中、木島邸の案内をされていた木島櫻谷氏の曽孫にあたる門田理氏によると木島氏は色々なものを蒐集されていたそうで今回はその一部のコレクションを展示されたとのことです。どれもとても状態が良く大切に保管されていたのがわかります。

木島氏コレクション01

木島氏コレクション02

木島氏コレクション03

木島氏コレクション虎

(*1)木島櫻谷~究めて魅せた「おうこくさん」〔第1会場〕
会場:福田美術館
会期:2021年10月23日(土)~2022年1月10日(月)火曜休館 
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
HP:https://fukuda-art-museum.jp/

*嵐山界隈の地図添付

(*2)木島櫻谷~おうこくさんと衣笠村の画家たち〔第2会場〕
会場:嵯峨嵐山文華館
会期:2021年10月23日(土)~2022年1月10日(月)火曜休館
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
HP:https://www.samac.jp/

(*3)特別公開 木島櫻谷旧邸
会場:公益財団法人 櫻谷文庫
会期:2021年10月23日(土)~11月28日(日)の土・日・祝 開館。
時間:10:00~16:00
HP:http://www.oukokubunko.org/

(*4)通い箱:商品(お饅頭など)を詰めて定期的に届けるための箱。

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博國屋の手元供養

博國屋の手元供養品

上記でご紹介した手元供養品以外にも様々なタイプをご用意しています。ぜひご覧ください。

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京都の樹木葬

手元供養の博國屋のコンサルタント部門を担う㈲カン綜合計画とし2011年よりスタート、現在、東福寺、建仁寺、大徳寺の大本山の塔頭の樹木葬の管理運営を行っております。
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